スリンダ錠28
主成分
ドロスピレノン(Drospirenone)
作用と効果について
排卵の抑制、子宮内膜を薄くする、子宮頸管粘液の粘り気を高めることによる精子侵入障害などで避妊効果を示します。通常、避妊に用いられます。
使用前に医師・薬剤師へ確認が必要な事項
- 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。乳癌または生殖器癌およびその疑い、診断が未確定の異常性器出血、腎障害または急性腎障害、肝障害、現在身長が伸びている、うつ病またはうつ状態並びにそれらの既往歴、静脈血栓塞栓症がある。
- 妊娠または妊娠している可能性がある、授乳中他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量
- 通常、1日1錠を毎日一定の時刻に白色錠から開始し、指定された順番に従い28日間連続服用します。この28日間を1周期とし、29日目から次の周期の錠剤を服用し、以後同様に繰り返します。必ず指示された服用方法に従ってください。
- 初めてこの薬を服用する場合は、月経の第1日目から飲みはじめます。服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、飲みはじめの最初の1週間は他の避妊法を併用してください。
- 万一前日の飲み忘れに気づいた場合、直ちに飲み忘れた錠剤を服用し、その日の錠剤も通常どおりに服用してください。2日連続して飲み忘れた場合は、気づいた時点で直ちに飲み忘れた錠剤を1錠服用し、その日の錠剤も通常どおりに服用します。3日以上連続して飲み忘れた場合は服用を中止し、次の月経を待ち服用を再開してください。2日以上連続した飲み忘れた場合、妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を行ってください。
- 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
生活上の注意
- 服用する場合には、問診と検診(乳房・腹部の検査など)を受診してください。1年に1回以上、子宮・卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査、1年に1回、子宮頸部の細胞診を受けてください。
- 薬を飲んでいる途中で性器から出血が起こることがあり、これを不正性器出血といいます。通常の月経に比べて出血量が多く持続日数が長い場合は、医師に相談してください。
- 激しい下痢または嘔吐が続く場合は薬の成分が吸収されにくくなり、不正性器出血が起こる可能性や妊娠する可能性が高くなりますので、その周期は他の避妊法を併用してください。
- 消退出血が来ないときは医師に相談してください。2周期続けて消退出血が来なかったときは、妊娠の可能性もありますので、服用継続に先立って、免疫学的妊娠診断により妊娠していないことを確認してください。
副作用
主な副作用として、不正性器出血、頭痛、月経異常(過少月経、過長過多不規則月経、重度月経出血)、下腹部痛、腹痛、下痢、吐き気、ざ瘡、乳房不快感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。