処方薬については、ピルの効果を強めたり弱めてしまう物質が含まれている可能性があるため注意が必要です。
基本的に、風邪薬や頭痛を改善する痛み止め等の鎮痛剤は併用可能です。ただし、「アセトアミノフェン」が含まれている解熱鎮痛剤は、ピルの副作用を強めてしまう可能性があるため、併用時は医師や薬剤師に相談しましょう。
一部の抗てんかん薬や抗結核薬、抗HIV薬等では併用ができない薬があります。ピルの処方を受ける際や、服薬中（休薬/偽薬服薬期間中を含む）に医療機関を受診する場合、必ずその医療機関の担当医師に伝えるようにしてください。

市販薬をドラッグストア等で購入をする場合にも薬剤師にピルを服薬していることを伝えるようにしてください。健康食品やサプリメントにもセイヨウオトギリソウ（セント・ジョーンズ・ワート）等、ピル服用中の摂取注意が必要な成分が含まれることがありますのでご注意ください。
漢方薬について、添付文書には、併用に注意が必要という記載はありませんが、気になる場合は、飲み合わせを医師、薬局の薬剤師、もしくはメーカーなどに確認すると安心です。

＜医師監修＞
成城松村クリニック院長
松村圭子（婦人科／日本産科婦人科学会専門医）